タワーマンションの管理費はなぜ高い？理由と節約方法

2024年8月29日

「タワーマンションは管理費が高い？」と疑問に思っていませんか？本記事では、管理費が高い理由や内訳、抑えるための方法、管理費が高いタワーマンションを選ぶ際の注意点について詳しく解説します。

管理費が高いタワマンの背景

国土交通省による「平成30年度（2018年度）マンション総合調査結果」。これを見ると、タワーマンションの平均管理費は1万5,726円/月。

マンション全体の平均管理費が1万970円。＋４０％も高いです。

だいたい、マンションの管理費は、その全体のかかる費用を総戸数（占有面積）で割って分担することが多いです。

つまり、総戸数が多いタワーマンション、安くなりそうなんですけどね。

「平成30年度（2018年度）マンション総合調査」（国土交通省）
https://www.mlit.go.jp/common/001287570.pdf

もはや、謎なくらい、お金を使うからなんでしょうね。エレベーターの中に、災害用の椅子を置いたり、シアタールーム作ったり。だれが使うかもわからないコーンを用意してみたり。

タワーマンションの管理費が高い理由とは？

タワーマンションの管理費が高い理由は、一般的にその規模や設備、サービスの充実度によるものです。タワーマンションは通常、エレベーター、共用廊下、エントランスホール、ラウンジ、ジム、プールなど多くの共用施設を備えており、これらの施設の維持管理には相当のコストがかかります。特に、24時間の防犯体制やコンシェルジュサービスを提供している場合、人件費が大きく影響し、管理費が高くなる傾向があります。

また、タワーマンションは高層であるため、建物自体のメンテナンス費用も高くなります。エレベーターのメンテナンスや定期的な点検、防火設備の更新など、高層であるがゆえに必要な設備や管理体制が多く、これらの費用が管理費に反映されるのです。さらに、エントランスや外装の清掃や修繕も頻繁に行われるため、その費用も負担が大きくなります。

このように、タワーマンションの管理費が高いのは、共用施設の充実度、セキュリティの強化、そして建物の維持管理にかかる多額の費用が原因です。これらの要素を考慮すると、タワーマンションに住むことで得られる利便性や快適性の代償として、管理費が高く設定されることは避けられないと言えるでしょう。

管理費の内訳とタワーマンションならではの特徴

タワーマンションの管理費の内訳には、いくつかの主要な項目が含まれています。まず、共用部分の維持管理費用です。エントランスホールや共用廊下、エレベーター、駐車場などの清掃やメンテナンス費用が含まれます。これらの部分は毎日多くの人が利用するため、常に清潔で安全な状態を保つ必要があり、そのための費用がかかります。また、24時間対応の防犯システムや監視カメラの設置と維持費用も含まれています。

次に、人件費も大きな割合を占めます。タワーマンションでは、コンシェルジュサービスや管理人、警備員が常駐していることが多く、これらの人件費が管理費に加算されます。さらに、修繕積立金も重要な要素です。タワーマンションの大規模修繕工事には高額な費用がかかるため、将来の修繕に備えて毎月一定額を積み立てる必要があります。

これらの要素に加え、タワーマンション特有の共用施設、例えばフィットネスジム、ラウンジ、プールなどの運営費や設備のメンテナンス費用も管理費に含まれます。これらの施設の運営には専門のスタッフや設備の維持管理が必要となるため、他のマンションに比べて管理費が高くなる要因となっています。

タワーマンションの管理費を抑えるための方法

タワーマンションの管理費を抑えるためには、いくつかの方法があります。まず、管理組合が積極的にコスト削減のための取り組みを行うことが重要です。例えば、契約している清掃業者や警備会社の見直しを行い、コストパフォーマンスの高い業者に変更することで、管理費の削減が可能になります。また、エネルギーコストを削減するためにLED照明への交換や、省エネ設備の導入を検討することも効果的です。

さらに、修繕積立金の適切な運用も管理費を抑えるポイントです。将来の大規模修繕工事に備えて、積立金の計画的な積み立てと運用を行い、必要な時期に無理なく修繕ができるようにすることが重要です。これにより、急な資金不足による管理費の一時的な増額を防ぐことができます。

また、共用施設の利用状況を把握し、不必要な設備の縮小や運用の見直しを行うことも管理費削減につながります。例えば、利用率の低い施設を閉鎖するか、運営時間を短縮することで、人件費や運営費を削減できます。これらの取り組みを通じて、管理費を抑えつつ、住民にとって快適な環境を維持することが可能です。

管理費が高いタワーマンションの選び方と注意点

管理費が高いタワーマンションを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。まず、管理費の内訳をしっかりと確認し、その金額がどのように使われているかを理解することが重要です。例えば、共用施設の充実度やセキュリティ対策にどの程度の費用がかかっているのかを把握し、それに見合ったサービスが提供されているかを評価します。また、修繕積立金の計画も重要なポイントであり、適切な積立計画があるかどうかを確認することが大切です。

さらに、マンションの管理体制や管理組合の運営状況も注意して見るべきです。管理組合がしっかりと機能しており、透明性のある運営が行われているかどうかを確認することで、管理費が適切に使われているかを判断できます。また、マンション全体の居住者層も管理費の安定性に影響を与えるため、周囲の住民のコミュニティや管理意識にも目を向けると良いでしょう。

最後に、購入後の管理費の変動リスクも考慮する必要があります。新築時は管理費が低く設定されている場合がありますが、将来的に大幅に上昇するリスクもあります。そのため、長期的な視点での支払い計画を立て、無理のない範囲での購入を検討することが重要です。